大鰐温泉もやし

青森県の中南地域に位置する大鰐町には、古くから伝わる幻の冬野菜「大鰐温泉もやし」があります。
温泉熱と温泉水のみを用いる温泉の町ならではの独特の栽培方法により、
およそ350年以上前から栽培されてきた津軽伝統野菜の一つで、
津軽三代藩主・信義公が大鰐で湯治する際は必ず献上したとされております。
大鰐温泉もやしには、「豆もやし」と「そばもやし」の二種類があります。
豆の種類は 、先人が選び伝えてきた地域在来種で、
豆もやしは 「小八豆(こはちまめ)」 という大豆の品種です。
他の品種では美味しいもやしになりません。「小八豆」は門外不出です。
そばもやしは、そばの品種を使用しています。
栽培の秘訣は、温泉もやしの名の通り「温泉 」が栽培過程で
ふんだんに使用されているところにあります。
温泉の熱だけで地温を高めて栽培する土耕栽培で、栽培はもちろん
洗浄・仕上げに至るまで水道水を一切使わず、温泉水のみを使用して育てます。

全行程一週間ほどで収穫となる大鰐温泉もやしの品質の良し悪しは、
種を蒔いてから4日後の成長で決まるため、土床の温度調節には熟練を要します。
大鰐温泉もやしは、「ワラ」で束ねているのが目印です。
昔と変わらず手作業で行い、伝統を受け継いでいます。

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