香り高い山ごぼう

食用とされる山ごぼうはキク科アザミ属のモリアザミの根で、切り口の模様が菊の花に似ていることから「菊ごぼう」とも呼ばれているものです。一方、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の山ごぼうと呼ばれる植物は有毒で、これとは別物です。
茎の太さは小指または薬指程度で、長さは30〜40cmほど、白味を帯びていて独特の風味と香りがあり、やわらかく歯ごたえがよいのが特徴です。味噌漬けや醤油漬けなどの漬物に利用されるほか、産地の岐阜県恵那市や中津川市ではすき焼きや鍋物の具としても用いられています。
山ごぼうには、食物繊維、糖質、タンパク質、炭水化物が多く含まれているため、滋養強壮に効く食品として昔は年貢として納められていたといわれています。また、コレステロール値や血糖値を下げるという研究結果も発表されています。

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